2016年1月18日月曜日

Collection No.22 の Repair (中間報告②)


本当ならば、なるべく このリベットの箇所は壊したくないのですが。
後ほど書きますが、どうしようもない状態でした。
写真は、リベットを壊して外す為に、中心のしるしをつけている所です。



中心のしるしをつけたら、今度はドリルでリベットの端を削り取ります。
※注意:写真を撮るために斜めにドリルを当ててますが、実際には軸に対してまっすぐ当てます。


削り取ると、当然ですがこんな感じでバラす事が出来ます。


どうしようもない状態でした。と先に書きましたが、
上の写真の通り、どうしようもない状態でした。

でも、汚れが酷く分かりにくいと思うので、汚れを落とした状態の写真を下に載せます。

ついでに写真を大きくしてみました。分かるでしょうか、見てのとおり上蓋の中の板バネ、その爪が、根元から折れて無くなっています。
これだと、フリントホイールを回転させる事が出来ません。 かなり致命的な故障です。



と言う訳で、板バネの折れた爪を作ってみることにしました。
材料は真鍮の板(0.3mm)です。
薄くて柔らかいので心配ですが、一先ずやってみます。トライ&エラーです。


真鍮の爪を半田で接着します。
半田も接着方法としては弱いので心配ですが、一先ずやってみます。トライ&エラーです。


一先ずやってみた結果

見ての通り爪が機能して、着火することが出来ました。
大成功!!です。。。




の、はずでしたが、実は翌日には爪が曲がってしまいました。トライした結果エラーでしたorz
この試みは失敗に終わりました。
ただ、心配していた2点が現実の物となっただけで、基本的な修理方法としては間違っていないと考えています。適切な爪を作ってあげれば、爪が折れたイムコでも火を着ける事が出来ます。(まぁ、爪を作る以外に道はないのですがね。)

今回の反省やそれに対する改善はまた後日としますが。
こんな感じで、板バネの爪が折れると言う、オリジナルのイムコに多そうな故障に対して取り組んで行きたいと思います。では、また。